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(連載小説)婆ちゃんの贈り物 第3話


次の日の早朝、祖母からメールが届いていた。

【まだお前に入学祝いをあげてなかったね。準備しておいたから受け取りな】

昨日の出来事が頭に残っていて、そんなものを受け取る気分ではなかったが、無視する訳にもいかず、帰りに店の方に立ち寄ることを予定に入れて学校に向かう。



授業がすべて終わりホームルームの時間になった。
教壇では普段通りの姿の希美先生がその容姿に相応しい綺麗な声で連絡事項を述べている。
クラスの男子にとっては最後のチャンスだ。
美人教師の姿と声を脳裏に焼き付けて夜のオカズのリストに加えるのだ。
いつもなら俺もそうしたかもしれないが、今は昨日見た女性と目の前の女性を重ね合わせてみていた。

(別人だった…?いや声も同じだし、見間違えるはずがない)

「じゃあ、今日はここまでね。お疲れ様」

終わりを宣言して退出しようとドアに向かって歩き始めた希美先生だったが、突然立ち止まると向きを変えて俺に声を掛けてきた。

「成松君、急で悪いのだけど、ちょっと用事があるから付いてきてくれるかしら?」

良い機会だ。それとなく昨日のことが聞けると思って俺は先生に付き従った。
だが話しかける切っ掛けがないまま黙々と歩くと、何故か分からないが宿直室の前まで来た。
先生はドアを開ける。

「さあ、入って」

促されるまま一緒に中に入る。

「まずは…昨日は本当にごめんなさいね、君の事を無視して。『私』が普段教師をしていることを相手の方に知られたくなかったの」

そういって頭を下げる。

「…」

俺は何と言っていいか分からず黙っている。

「そのお詫びという訳じゃないんだけど…」

そう言いながら先生は服に手を掛けると、次々と脱いでいく。
突然の事態に俺が固まっていると、下着姿になった希美先生は俺を見て不思議そうな顔をする。

「ほら、君も脱がないと出来ないでしょ?」

そういって俺のズボンを脱がそうと手を伸ばしてくる。
俺は思わずその手をかわしてしまう。

「こ、これは何なんですか?」

すると先生は優しく微笑み答える。

「何って、セックスするに決まってるでしょ?初めてで緊張するのは分かるけど」

そして少し表情を曇らせて言葉を続ける。

「それとも初めての相手が先生じゃ嫌なの?」

状況は飲み込めないが、そんなことだけは断じてないので全力で首を横に振る。

「よかった。じゃあ脱ごうか」

安心した先生はブラジャーに手を掛けてそれを外し、美しい形と大きさを持つ胸をさらす。
俺の視線はその柔らかそうな二つの膨らみに釘付けになるが、先生の手は更に下に伸び、パンティに手を掛けると一気に引き下ろす。
股間が丸見えになると流石に恥ずかしいのか身をくねらせて視線から逃れる。

「さあ、私ばかり見てないで君も脱いで」

俺も慌てて服を脱いで裸になる。

「じゃあ始めようか」

そういって俺の前に跪くと先生は俺の股間に顔を埋める。

「!」

突然のフェラチオに俺は驚く。

「せ、先生って経験豊富なんですか?」

すると口を引っ込めて俺を見上げると笑顔で答える。

「『私』はそれ程でもないわ。流石に処女じゃないけど」

俺が不思議に思っていると言葉を続ける。

「でも『コンパニオン』として経験を積んでるから、安心して先生に任せてね」

そういって、再び俺の股間に顔を埋める。

(『コンパニオン』?)

昨日も聞いたその言葉を疑問に思うが、先生の舌によって刺激されて湧き上がる快感に打ち消され、股間のものは硬くなっていった。

「そろそろ良いみたいね?私も興奮してきたわ」

そしてどこからか取り出したコンドームを慣れた手つきで装着させる。

「さあ、きて!」

(先生って、こんな顔するんだ)

脚を開いてメスの顔をする先生に誘われるまま、自分の股間で猛り立つものを先生の中に挿入する。
俺は夢中で腰を振る。

「…うん、そこ、いい!いいわ!」

先生は俺のペニスが動くたびに悦びの声を挙げる。
最初は抵抗があったが徐々に濡れてきたのか、スムーズに動くようになる。
しかし、初めての俺には刺激が強すぎた。

「う、出る!」

まだ勃起しているものの、早漏して先程までの硬さを失った股間のモノをみて情けない気分になる。

「大丈夫、初めてだったんだから気にしないでいいわ。それより君の初めての相手が出来て、先生、嬉しいわ」

希美先生は俺を慰めながら後始末を済ませ、下着を着け始める。
少し呆けていた俺が服を着はじめた時には、先生は服を着終わっていた。
あまりに見事な手際の良さだった。
俺たちは部屋を出る。

(俺、あの希美先生とやったんだよな…)

始終、希美先生のリードに圧倒されて達成感は薄いが、それでも事実には違いない。
余韻に浸りながら一緒に歩いていると、職員室の手前で奇妙なことは先生は言い始めた。

「1つ大事なことを言うわね。『コンパニオン』としてやったことを『私』は忘れることになってるの。だから『私』がさっきのことを覚えてなくても気にしないでね。あと、君はここまででいいわ」

「???」

話の内容が全く理解できずに困惑した俺は、立ち止まって彼女を見送る。
希美先生はしばらく歩くと何か違和感を感じたように一度立ち止まるが、再び職員室に向かって歩き始める。

「先生!」

俺はさっきの言葉が気になって、後ろから声を掛けた。

「あら成松君、どうしたの?」

「先生、その…大丈夫ですか?」

「え?なにが?」

「いや、さっきの事…忘れるみたいな…」

「…一体何のこと?私、ホームルームが終わったら一人で校内を見回りしてただけなんだけど?」

「え!本当に覚えていないんですか?」

「だから何のことなの?」

「それは、その…」

「君とはホームルームの時に顔を合わせたのが最後だったはずだけど…。その前のこと?」

とぼけている様子ではない。先生の性格からしてもおかしい。

(本当に覚えていない?それとも俺が夢でもみてたのか?)

「ごめんなさい、僕の勘違いでした。気にしないでください」

とにかく場を収めるために俺は頭を下げた。

「ううん、分かってくれればいいの。君こそ気にしないでね」

そう言って希美先生は職員室に入っていった。



キツネにつままれたような気分で、ふとスマホを見ると祖母からメールが着ていた。
その内容を見て俺は驚く。

【どうだい、初体験は楽しめたかい?】

俺は慌てて祖母に電話を掛ける。

『どうしたんだい?上手く出来なかったのかい?』

「なんで婆ちゃんが知っているんだよ!」

『そりゃ、あたしが御膳立てしたんだから当然だろ』

「…」

『なに?ほんとに上手くいかなかったのかい?だったらあの女をもう一度しっかりと教育してやらないといけないね』

「…いや、そうじゃなくてさ…何が何だか俺には分からないよ。説明してよ!」

『…そうかい。じゃあ19時に店に来な。そこで説明してあげるよ』

また一方的に電話が切れた。
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コメント

No title

はじめまして。

私の好みの作風です。
TS憑依が大好きなのですが、ODも良いですよね。
次回も楽しみにしています。

> はじめまして。
>
> 私の好みの作風です。
> TS憑依が大好きなのですが、ODも良いですよね。
> 次回も楽しみにしています。

コメントありがとうございます。
連載作品、どちらもそうそろ次がアップできそうなので期待して頂けると嬉しいです。

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