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記事一覧

(新連載)式紙使い~狙われた王国~ 第1話 不遜な魔術師

温和な気候を生かした農業だけがほぼ唯一の産業だったA王国。数年前、才女として有名だった第一皇女ファーラが政治の実権を握る。当時まだ十代であった彼女は国内外から優秀な人材を登用し、自国内の調査・開発を推し進める。結果、膨大な埋蔵量を誇るレアメタル鉱脈を確保し、一躍世界中から注目される国となった。当然、王国の実質的な支配権を奪おうと各国から諜報員が送りこまれることとなり、それは我が国でも同様だった。諜...

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(連載小説)憑依の研究 第13話 成果

「あ、尾畑君、ちょうどよかったわ」放課後、いつものように用務員室に向かっていた俺は、声の主に振り向く。そこにはいつもの微笑みを浮かべた妙穂先生が立っていた。「少し用事があるのだけど…今、時間あるかな?」彼女の様子や仕草は普段通りで怪しいところはなかった。念のために彼女のオーラを確認する。『くノ一』が成りすましているのなら同じ赤系の色で分かりづらいので、見極めようとじっくりと眺める。すると先生は不思...

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(連載小説)憑依の研究 第12話 夢に向かって舞う女たち

「俺はAVの監督になる!」放課後訪れた用務員室で、部屋の主は高々と宣言して更に言葉を続ける。「…妙穂と綾香のレズ動画を撮った時にお前が言っただろ、俺にAVの監督の才能があるって。あの時から考えていたんだ…。いや、監督だけじゃねぇ、企画・脚本・演出、そして出演まで俺(と『くノ一』が乗り移った女)がやる、俺の世界を魅せるレーベルを立ち上げる!」そう言いながら包みに入ったものを取り出す。それは簡易的なロケなら...

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現状報告と今後について

現状ですが特に体を壊した等ではありませんが、酷暑に気力を持っていかれてしまい、色々なことに手を付けることが出来ていません。ですので『憑依の研究』のアップはもうしばらくお待ちください。もう1つの連載『婆ちゃんの贈り物』も一旦休載として、タイトルや構成をもう一度見直して再連載することにしました。その際はpixivなどに掲載することも視野に入れています。新連載も頭の中では始まっています…が、書き始めるのはまだ...

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(連載小説)憑依の研究 第11話 くノ一

(なにか方法はないのか!)俺はネットを狂ったように検索する。心霊、超常現象、宗教に関連するサイト、終いにはTS関連の情報サイトまで目を通すが、解答どころかヒントさえ見つからない。苦しそうに顔をしかめながら眠る相棒を見つめる。その纏うオーラに浮かぶ紫色の斑点がわずかに蠢いているようにも感じる。(落ち着いて状況を整理してみるか)原因は女性に憑依してきたこと、これは間違いない。そして紫色の斑点…俺たち男の...

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(連載小説)憑依の研究 第10話 汚染

数回の憑依を経験して、この能力を使って楽しんでいくことに迷いは無くなった。だが、それでも女性たちを精神的に追い詰めるのは避けたかった。特に見知った女性たちは。それがエゴであることは重々承知の上での素直な気持ちだ。放課後訪れた用務員室で、そういった趣旨のことを語ったのだが、自分でも驚くくらい熱が入ってしまった。逆に冷めた様子で話を聞いていた秀作さんだったが、聞き終えると感想を述べる。「…わかった。俺...

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メイキング『憑依の研究』

以前、このブログのタイトルを本決めした時にも少し触れましたが、私の作る話は、私の頭の中に棲んでいる人物たちが取った行動を文章にしたものです。例えば序盤の話ですと、大筋を決めた上で私が用務員役として何度も妙穂先生に乗り移って行動してみて、その中で一番しっくりくる行動とセリフを選んで話を構成しています。実際に体験したつもりなので話の流れにはそれなりに自信をもっていますが、それを上手く文章にして伝えられ...

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(連載小説)憑依の研究 第9話 親友

「んー、今日も疲れた」仕事が一段落ついた椎木妙穂は、机の上の書類に向けていた視線を上げる。周りを見渡すと何人かの同僚の教師たちは帰り支度を始めていた。「…癒しが欲しいな…」独り言を呟きながら椅子に背中を預ける。「!」次の瞬間、妙穂の意識は突然途切れた…。………(あれ?)気付いた時には見覚えのある場所に立っていた。(ここは…保健室?)なにかフワフワした感じで自分に主体性が感じられない。(これって夢なの?)...

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(連載小説)婆ちゃんの贈り物 第7話

次の日、授業が全て終わり、ホームルームが始まった。希美先生をいつもと違った意味でまじまじと見つめる。まだ変わった様子はない。終わって退出する先生を少し離れて追いかける。先生は教室を出ると職員室に向かって歩き始めるが、何かを思い出したように歩みを止めると、突然向きを変える。その瞬間に目が合ってしまう。俺が戸惑っていると近づき話しかけてきた。「どうしたの?私に何か用かしら?」「いえ、その…」俺が言葉に...

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