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記事一覧

(連載小説)憑依の研究 第9話 親友

「んー、今日も疲れた」仕事が一段落ついた椎木妙穂は、机の上の書類に向けていた視線を上げる。周りを見渡すと何人かの同僚の教師たちは帰り支度を始めていた。「…癒しが欲しいな…」独り言を呟きながら椅子に背中を預ける。「!」次の瞬間、妙穂の意識は突然途切れた…。………(あれ?)気付いた時には見覚えのある場所に立っていた。(ここは…保健室?)なにかフワフワした感じで自分に主体性が感じられない。(これって夢なの?)...

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(連載小説)婆ちゃんの贈り物 第7話

次の日、授業が全て終わり、ホームルームが始まった。希美先生をいつもと違った意味でまじまじと見つめる。まだ変わった様子はない。終わって退出する先生を少し離れて追いかける。先生は教室を出ると職員室に向かって歩き始めるが、何かを思い出したように歩みを止めると、突然向きを変える。その瞬間に目が合ってしまう。俺が戸惑っていると近づき話しかけてきた。「どうしたの?私に何か用かしら?」「いえ、その…」俺が言葉に...

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(連載小説)婆ちゃんの贈り物 第6話

「次は私から聞きたいんだけど、お前の学校に他に上玉はいないかい?あたしのお眼鏡にかなう女がいたら『コンパニオン』に採用するよ。なんだったらそいつらにもお前の相手をさせてやるよ、どうだい?」俺の脳裏に二人の女教師の顔が浮かぶ。俺は祖母に詳しく語る。「ふむふむ、英語教師の華立陽菜乃(はなたて ひなの)に擁護教諭の古閑優奈(こが ゆうな)ね」婆ちゃんは熱心にメモをとる。「おい、希美を連れてきな」スタッフ...

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(連載小説)憑依の研究 第8話 憑依カウンセリング

(柔らかかったな…)自分の部屋でベッドに転がり、渓子の体の感触を俺は思い出す。相棒の段取りの中での慌ただしい憑依体験だったが、かえって良かったような気がする。(あんな体験をしたら舞い上がって暴走してしまうのも分かるよな)俺は自宅から霊体で行ける範囲の住人について思い出す。憑依してみたいと思える若くて綺麗な女性がその中にはいない。それに相棒の話だと、寝ている人間に憑依しても、体も意識も睡眠状態なので...

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(連載小説)婆ちゃんの贈り物 第5話

「あたしの本当の特技は、占いなんかじゃなくて女に別人格を植え付けることさ。この店の客は全員あたしに選ばれた女たちなのさ。あたしがいろんなところに張り巡らした網に掛かった見栄えの良い女たちがね。そうやってきた女たちに、あたしの命令に従順に従って働く『コンパニオン』の別人格を植え付けるのさ」思いがけない告白に呆気にとられた俺の顔が面白かったのか、婆ちゃんは笑みを浮かべて説明を続ける。「まあ、いきなりは...

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(連載小説)婆ちゃんの贈り物 第4話

19時になった。俺は祖母がやっている占いの店に急ぐ。店は駅前の雑居ビルの奥にある。店舗自体は結構広めでいくつかの部屋があり、受付兼助手の女性スタッフがいたはずだ。外に看板を出しているわけでもないので知らない人間はまず近寄ることはない。どうやって客を集めているのかは前から疑問だった。「え?」店の前に見覚えのある女性の後ろ姿を見つけて俺は動揺する。その女性、小岸希美は俺に気づくと声を掛けてくる。「あら...

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(連載小説)憑依の研究 第7話 初めての憑依

用務員室で打ち合わせ…というより、憑依に関するノウハウの説明が始まった。話を長々と聞きながら俺は考えた。この男、頭は悪くない。憑依能力に関して自分なりに考えて検証していることは素直に感心した。問題は性格だ。思い付きや感情的な言動が多い。だからこそ未知のリスクがあるかもしれない憑依という行為を遠慮なくやっているのだろう。用務員の説明は感覚的で、しかも脱線して自慢話になったりするので、時間が無駄に過ぎ...

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(連載小説)婆ちゃんの贈り物 第3話

次の日の早朝、祖母からメールが届いていた。【まだお前に入学祝いをあげてなかったね。準備しておいたから受け取りな】昨日の出来事が頭に残っていて、そんなものを受け取る気分ではなかったが、無視する訳にもいかず、帰りに店の方に立ち寄ることを予定に入れて学校に向かう。授業がすべて終わりホームルームの時間になった。教壇では普段通りの姿の希美先生がその容姿に相応しい綺麗な声で連絡事項を述べている。クラスの男子に...

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連載中の『婆ちゃんの贈り物』について

『憑依の研究』を読んだ方の中には、『あれ?』とか『また女教師かよ』と思われた方がいるのではと思います。これにはいくつかの理由があります。最大の理由は私が女教師ものが好きであることですが、この話は『憑依の研究』と同じ舞台で別の物語が進行していたという設定で書き始めたものだからです。ですが、それだとお互いの内容が首を絞めてしまいそうになったので、止めて別々の話として修正することにしました。最初は婆ちゃ...

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プロフィール

夜明けの街

Author:夜明けの街
特殊な力を得た人間がその力を使って欲望を満たしたり、または力に翻弄されたりする話を書いています。
ジャンル的にはマインドコントロールとか憑依、変身などになります。
視点は色々です。

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2018年5月1日から

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